木造住宅と健康の関係性について|ヒートショック予防や安眠効果あり!
皆さま、こんにちは。
無垢の木と自然素材を豊富に使った、職人のていねいな手刻みによる「キグミノイエ」です。
「木」には、ストレスを緩和させたり、気分を落ち着かせるリラックス効果があります。
木造率が高いほど平均寿命が長いという全国調査の結果も出ていて、木造住宅と健康の関係性の深さが伺えます。
木造住宅で健康に暮らせる住まいづくり
木造住宅がなぜ健康に良いのか。
それは、「木」が本来持つ性質、香りや断熱性・調湿効果などをそのまま活かし、室内の温度を一定にして快適で過ごしやすい空間が保たれるからです。
●木の断熱性能
木は熱を通しにくく、外の暑さや寒さに影響を受けにくい特徴があります。
例えば、鉄は冷やしたらより冷たく、熱したらより熱くなりますが、木はそうした影響を受けないため、断熱性が高いと言われています。断熱性が高いと、快適な空間が維持され、ヒートショック防止などにもなります。
●木の調湿効果
キグミノイエでも使用している無垢の木(無垢材)は、周囲の環境に応じて、湿気が多いときは湿気を吸い込み、少ないときには溜め込まれた水分を空気中に放出する性質があります。これが、調湿効果と呼ばれ、カビや結露になりにくい適度な湿度を保つことができます。
●木の香りのリラックス効果
木の香りの正体はフィトンチッドと呼ばれる成分です。緊張を緩和させ、気分を落ち着かせます。杉の木の香りは安眠効果や血圧を低下させる効果があります。
【断熱性能が重要】木造住宅でヒートショックを予防する
住宅に断熱性が求められるのは、快適に過ごすためだけではありません。家のなかの温度に大きな差があると、最悪の場合、命にかかわる危険性があるのです。
それが近年ニュースなどでよく耳にする、ヒートショック現象です。
ヒートショック現象とは
家のなかの急激な温度差によって、大きな血圧変動を引き起こすこと
たとえば、暖房の効いたリビングから寒い脱衣所・浴室へ移動すると、血圧や脈拍が変動します。
このように急激な温度差を繰り返すと、自分では気づかずとも、身体にかかる負荷がとても大きいのです。場合によっては命を落としてしまう恐ろしい現象です。
2020年の厚生労働省の調査によると、入浴中の事故の死亡者は年間1万9000人。その多くにヒートショックが関わっていると推定されています。
2020年の交通事故の死者数は2839人です。
入浴事故の死者数は交通事故で死亡するケースのおよそ6倍です。
とても大きな差があるのです。
このヒートショック現象を起こさないようにするには、家のなかの温度を一定に保つことが必要です。一定に温度を保つことで、体への負荷を減らします。さらには健康寿命を伸ばし、医療費が抑えられたりするなどの利点もあります。
あたたかい家は寿命を延ばす
「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」といわれているように、家のなかの温度と健康は深い関係性があります。
WHO(世界保健機関)は「冬の室温は最低18度以上にすることが良い」と強く勧告しています。
それほどに、あたたかい空間での暮らしが求められているのです。
あたたかい家に暮らすメリット
・病気になりにくくなる
冷たい空気は肺に炎症を起こし、血行を悪くし、ぜんそくの発作や呼吸器系疾患や感染症の危険性を増加させます。あたたかい家はそれらのリスクを減少させます。
・脳細胞が若返る
冬に寒い家に住んでいると、脳の神経細胞の質が悪くなってしまうという事実があります。逆に冬場に室温を1度上げると、脳細胞が2歳若返るともいわれていて、それは脳卒中や認知症のリスクを低下させます。
【睡眠の質を向上】杉の香りは安眠効果をもたらす
杉の香りにはリラックス効果に加えて、寝つきを良くしたり、ぐっすり眠れたりと安眠効果があります。
睡眠こそ最大の万能薬。質の良い睡眠は心身ともに疲労を回復させて、ストレスを緩和。記憶の整理を行い、肌をきれいにしてくれます。
ぐっすり気持ちよく眠ることは、健康な暮らしにとても重要なのです。
キグミノイエは無垢の木を豊富につかった健康住宅
「木」が本来持つ性質を最大限に活かすには、「木材の低温乾燥」が必要になります。
(木材の乾燥についてのブログ)
「木」を「木材」とするときに行う「乾燥」の工程があり、この温度がとても重要です。
キグミノイエでは自社の製材工場で木材を超低温乾燥させて、「木」が本来もつ性能を殺さず、木の良さを最大限に引き出します。
超低温乾燥させた無垢の木を豊富につかうことで、木の断熱性能や調湿性能を存分に活かした、健康住宅をつくります。
長野県は昼夜の気温差が激しいため、家のなかの温度を18度以上一定に保ち続けるのは難しいのが現実ですが、快適な暮らしができるよう設計から素材・設備までこだわり工夫をします。
キグミノイエでは高品質な木材・自然を活かしたパッシブ設計・高効率設備の導入などによって、健康的に暮らせる住まいづくりをサポートします。
ご不明点や、健康住宅についてなど、住宅へのお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
一級建築士が丁寧にご説明・サポートいたします。