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窯業サイディングではなく板張りや塗り壁を選ぶ!キグミノイエのやらない約束

皆さまこんにちは。無垢と自然素材を豊富に使った、職人のていねいな、手刻みによる「キグミノイエ」広報担当の木村です。

先日ご紹介した「キグミノイエのやらない約束」

家づくりにもお施主さまにも、常に誠実でありたいと考えるキグミノイエが「本物の素材」をお届けするために交わす約束です。

本日は、数ある約束の一つ「窯業サイディングの外壁はやらない」についてご説明いたします。

窯業サイディングの外壁をご存知でしょうか?
見たことはあっても名前は分からないという方もおられると思いますので、窯業サイディングの外壁のご説明からいたします。

窯業ようぎょうサイディングとは

セメントに繊維質を混ぜて、板状にした外壁材です。
価格のお手頃さや、カラーやデザインのバリエーションが豊富です。工場で生産されたサイディングボードを使用するため、現場での工期の早さから人気があり、一般的な住宅のほとんどに使用されています。
しかし、窯業サイディングは初期費用こそ抑えられますが、劣化が早いため10年に一度は大きなメンテナンスを要し、長い目でみるとそれなりに費用がかかります。
また、劣化してくると安っぽくみえるというのも、気になるところです。

窯業サイディングの外壁を使用しない理由!

一言でいうと、ニセモノだからです。
キグミノイエでは窯業サイディングを使わず、腕の良い職人がていねいに施工する塗り壁や、自社製材部で「ウッドロングエコ」に浸けた板張りを使います。
手作業だからこその味わいや、本物ならではの質感を重視しています。自然素材の「スーパー白洲そとん壁W」や「無垢の板張り」を使うことで、環境面への配慮も怠りません。板張りは、製材事業部を社内にもつキグミノイエの強みです。

キグミノイエの外壁「スーパー白洲そとん壁W」とは

高千穂シラスホームページ
宮崎県高千穂のシラス台地の「シラス」使用した外壁材です。
以前、ブログでもご紹介しましたが、マグマが噴火と同時に冷やされた火砕流となり、150メートルも堆積されたものです。
「スーパー白洲そとん壁W」は下塗り用と上塗り用があり、それぞれ10ミリ、8ミリの厚みで塗ります。下塗り用は着色されていないため、灰色でシラスそのものの色です。

高い透湿性能と防水性を併せ持つモルタルラミテクトという下地シートの上に下塗り材を塗ります。モルタルラミテクトの上に下塗りをすることで、壁内部からの湿気を吸収し、結露やカビから守ります。ひび割れなどを防ぐため、下塗り材が乾く前にグラスファイバーメッシュを壁全面に練り込みます。

下塗り後は1週間程度で上塗りの作業を行えます。モルタル下地の塗り壁なら2週間から1ヶ月かかりますが、シラス壁ですと工期短縮になります。

上塗り(左)と下塗り(右)

上塗り用はメーカーの標準では10色あり、特にキグミノイエでは、W-121(白)や、W-122(ベージュ)をよく使用しています。仕上げパターンは、かき落とし仕上げが一番多いですが、スチロゴテ仕上げも行っています。

カラーW-122(ベージュ)かき落とし仕上げ

カラーW-121(白)スチロゴテ仕上げ

上塗りは一度、平坦にコテで仕上げます。かき落としはその後、剣山のような専用工具を使い表面をかきながら落としていきます。

上塗り材は、さらに細かい微粒子のため、雨水などを通しません。自然素材ですが完全防水のため、防水加工の必要はありません。紫外線や風雨による褐色や劣化も起きにくく、メンテナンスの必要はありません。自然素材なのにすごい効果ですね。でもこれだけではありません。
断熱機能もあります。夏は外壁に打ち水をすれば、建物内外の温度の上昇を抑制します。冬は、シラスの細かい粒子で断熱性能に優れています。
シラス独自の風合いと質感は、他の素材では真似のできない本物ならではのデザイン性があります。

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